虫歯治療

虫歯治療について

虫歯治療について

虫歯とはなんですか?

一言で言うと、「酸で歯が溶ける病気」です。

口の中には120種から350種以上の細菌が住んでいます。そのほとんどは無害で、口内の健康を保つために必要な菌ですが(ウィルスの侵入を防ぐ等)、一部には有害なものもあります。その代表例が「ミュータンス菌」です。

この虫歯の原因菌は糖分をエサにする過程で酸を作り、その酸が歯を溶かしてしまうのです。​​​​

虫歯ができる原因について教えてください。

  1. 糖分の摂取食事やおやつで糖分を摂ると、口の中のミュータンス菌などの虫歯菌がその糖分をエサにします。
  2. 酸の生成虫歯菌が糖分を分解する際、副産物として「酸」を作り出します。この酸によって口内のpHが酸性に傾きます。
  3. 脱灰(だっかい)酸が、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸などのミネラル成分を溶かし出します。これを「脱灰」と呼びます。
  4. 虫歯の形成脱灰が続くとエナメル質に穴が開き、さらに内部の象牙質、最終的には神経(歯髄)まで達して虫歯が進行します。着色物で染まると黒色になったりします。

虫歯になりやすい人の特徴はありますか?

通常は脱灰を起こしても、唾液の働きで口内が中和され、溶け出したミネラルが歯に戻る「再石灰化」が起こります。

しかし、糖分摂取の頻度が高かったり、歯磨きが不十分だと、脱灰が再石灰化を上回ってしまいます。

したがって虫歯は、虫歯菌・糖分・時間の3つの要素が揃うことで発生する病気なのです。

虫歯になりやすい方は、歯ブラシのタイミングやし忘れを注意したり、フッ素入りの歯磨き粉や洗口剤の使用、またはキシリトールガムを噛んで唾液の分泌を促進させたり、砂糖の摂取自体を控えたり口腔内に停留させないことで、再石灰化を促進させ、バランスを取り戻すことが推奨されます。

どのタイミングで削るか、経過観察の考えを教えてください。

歯の最表面であるエナメル質の初期虫歯(ホワイトスポット)や、穴の開いていない歯の中の象牙質の虫歯までは、進行が止まったり、治ったりすることが分かっています。

そのため、このような初期病変には、まず再石灰化を促す治療を行い、経過を見守ります。

病変が大きくなったかどうかを後で確認できるよう、最初の状態を口腔内写真やレントゲン写真などで、客観的に記録しておくことが大切です。

一方で、虫歯の進行を止められない場合や、噛む機能や見た目の改善が必要な場合は歯を削る処置が必要と判断されます。削る際には、できる限り健康な歯質を残すことを心がけ、削るのは壊れやすくなったエナメル質と感染した象牙質だけにとどめるべきと考えています。

しかし現在のところ、虫歯を削る範囲について明確な客観的基準は存在せず、多くの歯科医師が自身の経験や手の感触といった主観的な判断に基づいて虫歯の除去を行っているのが実情です。

(日本歯科保存学会『う蝕治療ガイドライン』参照)

C1〜C4の解説とそれぞれの簡単な治療の流れを教えてください。

C1の特徴と治療内容

C1(エナメル質の虫歯)

歯の表面のエナメル質に小さな穴ができた状態です。痛みがほとんどない事が多いです。

治療

  • 虫歯部分を削る
  • レジン(白い詰め物)で修復
  • 1回の通院で完了することが多い
C1の特徴と治療内容

C2の特徴と治療内容

C2(象牙質の虫歯)

エナメル質の下の象牙質まで進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみる事が多いです。

治療

  • 虫歯部分を削る
  • 小さければレジン充填、大きければ型取りをして詰め物(インレー)を作製
  • インレーの場合は2回の通院が必要
C1の特徴と治療内容

C3の特徴と治療内容

C3(神経まで達した虫歯)

虫歯が神経(歯髄)まで到達した状態です。激しい痛みがある事が多いです。

治療

  • 麻酔をして神経を除去(抜髄)
  • 根管内を清掃・消毒(数回通院)
  • 根管に薬を詰める
  • 土台を作り、被せ物(クラウン)を装着
  • 通常3〜7回程度の通院が必要
C1の特徴と治療内容

C4の特徴と治療内容

C4(歯冠が崩壊した虫歯)

歯の頭の部分がほとんど溶けて根だけが残った状態です。神経が死んでいるため逆に痛みがないこともあります。その代わり骨にまで細菌感染し、腫れたりする事が多いです。

治療

  • 根の状態が良ければ、根管治療後に土台と被せ物で修復
  • 根の状態が悪い場合は抜歯
  • 抜歯後はブリッジ、入れ歯、インプラントなどで欠損を補う
C1の特徴と治療内容

※虫歯は早期発見・早期治療が重要です。C1やC2の段階で治療すれば、歯を大きく削らずに済み、治療回数も少なくて済みます。

気になる症状がある方は、ぜひ当院で検査を受けていただけたらと思います。ご来院をお待ちしております。